【コレクター心理】趣味にお金をかける貯金がない男と結婚しても大丈夫?

この記事を書いた専門家

ぴよお
本記事では、“収集癖があるコレクター男性の心理”について解説しつつ、そんな男性と「結婚しても大丈夫か」について回答いたします。

【相談】収集癖があるコレクター男性の心理が知りたい。結婚しても子供より趣味を優先するの?

相談者:Jさん(30代・女性、交際期間:2年6ヶ月間)

一つ年上の男性と付き合って2年半になります。私はまだギリギリ30代ですが、子供が欲しいので、年齢的にもそろそろ結婚しなきゃとかなり焦っています。

彼は私と結婚するつもりでいるみたいですが、肝心の私がどうしても彼との結婚に踏み切れなくて悩んでいます。結婚を踏み切れない理由は、彼に変わった収集癖があるからです。

彼はランタンをコレクションしています。ランタンにはオイルランタンやLEDランタンなど種類があるようなのですが、彼はアンティークなオイルランタン専門のコレクターです。LEDランタンには全く興味を示さず、古くて傷や錆があるようなボロボロのオイルランタンには目がないみたいです。製造された年代の時代背景も含めて惹かれるのだそうです。高いものでは数万円(十万円近く)するそうで…。彼には口が裂けても言えませんが、正直私にはガラクタにしか見えません。

キャンプで使ったり、停電などの災害時に必要なアイテムであることは理解していますが、正直一つ二つ持っていれば十分ですし、普段は全く使わないのに100個も200個もランタンを集める気持ちが私には理解できません。

私はサービス業で平日休み、彼は技術職(エンジニア)で土日休みのため、基本は休日がなかなか合わないのですが、たまに休日が合う時もあって、そういう日は自宅でまったり過ごすこともあるのですが、私と会話をしたり一緒に映画を観ることよりも、ずっとスマホでランタンを見ています。やっと休みが合って二人で過ごせたというのに、私よりもランタンに夢中なのが腹立たしいです。

結婚に踏み切れない一番の理由はランタンにお金をつぎこんでいるのであまり貯金がないことです。子供のおむつよりランタンを優先しそうで、彼との結婚生活を想像すると不安で仕方ありません。

変な収集癖があること以外は、特に不満に感じることはないです。優しいですし、私のわがままも怒らず受け止めてくれます。ただ、恋愛するなら彼で不満はないのですが、結婚となると不安になってしまいます。

人生がランタン中心になっている彼と結婚するのはどうなのでしょうか。やめておいたほうがいいでしょうか。収集癖のある人(極端なコレクター)の心理も知りたいです。色々と思うところはあるのですが、彼以外に結婚を考えられる男性がいないのも事実です。ランタンを抜きにすれば彼と結婚したい気持ちはあります。アドバイスお願い致します。

(***ご相談内容は一部編集しております***)

ぴよお

ご相談ありがとうございます!

それでは早速ご回答させて頂きますね。

 

 

「GOEN lab.」からのアドバイス

収集癖のある人(コレクター)のタイプ

コレクターには下記2種類のタイプがいます。

  1. コレクションを人に見せて満足感を得ようとするタイプ
  2. 一人でこっそり楽しむタイプ

1. 人に見せて満足感を得ようとするタイプ

自慢のコレクションを誰かと共有したい気持ちは少なからず誰もが持ち合わせている感情です。

「これはレア物ですね!」「めちゃくちゃカッコいい!」などと褒められれば、時間をかけてコツコツ集めた甲斐があるというものです。

2. 一人でこっそり楽しむタイプ

自慢のコレクションを見せても、「どこがいいの?」と首を傾げられるケースもあります。価値観は人それぞれ、自分の好きなものが相手も好きかどうかはわかりません。

良い悪いと他人に評価されることなく、一人で自由に味わう自分だけの時間を求めるコレクターも多いようです。

 

収集癖のある人(コレクター)の心理

いずれにしても、そもそも何かをコレクションするという行動には、ある種の“承認欲求”が潜んでいるとみていいでしょう。

コレクションする(物を集めて所有する)と満たされない気持ちが補われたり、コレクションを見せて褒められると自分を認めてもらえた気分になるもの。コレクションが承認欲求を満たしてくれるというわけです。

 

男女の脳の違いも関係している?

コレクターの心理は、男女の脳の違いから説明することも出来ます。

まず男性の脳は、“目的脳”と言われています。目的のある会話を好み、相談されると共感するよりも解決のためにアドバイスをしたがります。また、“目的脳”は主に社会的欲求を満たすために働くため、勝ち負けにこだわったり、収入や社会的地位を重視する傾向が強くなります。

社会的欲求の中には、自分の価値観や感性などを認めてもらいたいという承認欲求も含まれます。Jさんの彼にも自分の審美眼を認めてもらいたい気持ちがあるはずです。彼をコレクションに走らせているのは、つまるところ承認欲求なのかもしれません。

一方、女性の脳は“共感脳”と言われています。感情と社会的欲求に折り合いをつけようと働く点が男性との違いです。女性コレクターには、自分の承認欲求を満たすことよりも「好きなものに囲まれて暮らしたい」という思いでコレクションする傾向があります。

 

コレクター男との結婚は、あり?なし?

人生がランタン中心になっている彼と結婚するのはどうなのか、アリかナシか。私の回答は「条件付きのアリ」です。

結婚が人生を左右する重要な選択であることは、Jさんご自身が一番よくわかっていると思います。焦らず慎重に判断しなければならないことも当然わかっているけれど、子供のことを考えると焦らないではいられない…。そんなJさんの葛藤も理解しています。

「条件付き」とお伝えしたのは、彼の収集癖が結婚生活にどれだけ影響をおよぼすのか見極めて欲しいからです。

 

本音をぶつけて彼の反応を確認する

まず、改めて彼と結婚について話し合う場を設けてください。環境を整えたら真剣に話を切り出しましょう。例えば、結婚したいけれど収集癖やお金の不安などがあって心が決まらないと本音をぶつけて彼の反応を確認するのもアリだと思います。

「結婚後もコレクションは続けていきたい」という反応が返ってくる可能性は高いですが、条件付きで受け入れることをおすすめ致します。なぜなら、決められた金額(条件)の範囲で趣味をほどほどに楽しむ分には、夫婦が円満であるための潤滑油になるからです。他の女性に夢中になられるよりよっぽどマシですよね。

一方、結婚と引き換えに大好きな趣味を取り上げるようなことをすれば、結婚後の夫婦運営に支障が出かねません。彼に結婚を後悔させてしまうと離婚に発展する可能性もあります。

とはいえ、彼の反応があまりにも受け入れられないものである場合は、別れを検討する必要も出てきます。度が過ぎる収集レベルをJさんが許容できるレベルまで下げてくれるかが判断ポイントになるでしょう。