自分の呼び方(一人称)がいつも「僕」の中年男性、彼の心理と特徴は?

この記事を書いた専門家

ぴよお
本記事では、自分のことを「僕」と言う中年男性の心理と特徴について解説します。

【相談】自立した年上男性を好む私。自分のことをいつも「僕」と言う彼との相性は?

相談者:Yさん(40代・女性、婚活期間:7ヶ月間)

婚活で出会って今お付き合いしている男性についてご相談させていただきます。

彼から交際を申し込まれて、今ちょうど3週間が経ちましたが、OKしてしまって本当に良かったんだろうかと悩んでいます。

彼は私よりひと回り以上年齢が上です。(私が40歳、彼が53歳)

自分ではよくわからないのですが、友人からは「年上好き」と言われます。今までお付き合いしてきた男性はすべて私よりそこそこ年上だったので、振り返るとそうなのかもと思うのですが、私自身は今まで特に気にしてこなかったので、たまたまだろうとも思います。

ただ、自立している男性が好きなのは間違いありません。大人として成熟していない精神年齢が低いままの少年のような男性は正直ちょっと苦手です。そういう観点では、これまでお付き合いしてきた男性は皆さん成熟した大人の男性でした。むしろ私が甘えていましたし、それを大きく受け止めてくれる男性が多かったように思います。

実は今お付き合いしている男性には私がこれまでお付き合いしてきた年上男性にはない特徴があり、どうしても見過ごせなかったのでご相談させていただきました。気にしないようにできればいいのですが、一度気になってしまうと余計に気になってしまい…。

今の彼は、自分のことを常に「僕」と言います。53歳なのに一人称がいつも「僕」なので、 私としては違和感がものすごくありまして、もしかしたらこの人は自立できていないのではないかと不安になってしまいます。

53歳で「僕」と言うのは普通なのでしょうか。そういう男性は多いのでしょうか。また、一人称が常に「僕」という中年男性の心理とか特徴のようなものがわかれば教えてください。よろしくお願い致します。

(***ご相談内容は一部編集しております***)

ぴよお

ご相談ありがとうございます!

それでは早速ご回答させて頂きますね。

 

 

「GOEN lab.」からのアドバイス

ぴよお
実は、同じようなご質問を度々いただくことがあるんです。あまり顕在化していないだけで、男性の一人称の使い方を気にされる女性は結構多いのかもしれません。

大人になってからも「僕」という一人称を使う男性の心理と性格傾向

あまり苦労を知らず甘やかされて育ってきた可能性

企業の経営者に「優秀な社員が多いようですが、採用で心掛けていることはありますか?」とインタビューすると、「僕らの理念をどこまで正しく理解できているか、どこまで深く共感してくれているか。僕なんかはその1点を確認しますね」などと、「僕は…」という一人称で答えが返ってくることがあります。

「自分のことを僕と言う経営者は二代目・三代目が多い」と指摘する経済ジャーナリストもいるようで、中には「あまり苦労することなく甘やかされて育った人も多いのではないか」と嫌味を言う人もいます。

幼児性が抜けきれていない可能性

心理学ではそこまで断言できませんが、50歳を過ぎてからも「僕」という一人称をいつも使う男性には、少なからず甘えん坊の一面がありそうです。

一般的に、男の子は“4歳前後”で自分のことを「僕」と言うようになります。一方、女の子は“3歳前後”で自分のことを「私」や「自分の下の名前」で言うようになる傾向があります。

いずれにしても、自我が芽生えて自分と他者を区別できるようになると、男の子は「僕」と一人称を使うようになります。

しかし、その後、学校や会社などで集団のルールを理解していくと、自分のことを「俺」や「私」などと言うようになるもの。にも関わらず、大人になってからも自分のことを「僕」という一人称を使い続けるのは、幼児性が抜けきれていない可能性と見ることもできます。

 

中には、社会的地位の高い男性も

冒頭でもお伝えしましたが、「僕」という一人称を使う傾向は、経営者などを含め社会的に地位の高い男性にも多く見受けられます。抜けきれていない幼児性が、むしろ自由で斬新な発想につながり、アイディアを仕事で活かせているためかもしれません。

一方、職場ではキリリと仕事ができる素敵な大人に見えていても、プライベートになると幼児性が顔を出すこともあります。 仕事中の凛々しい横顔に惚れたのに、いざお付き合いしてみると「中学2年生の男子並にわがままだった、気持ち悪いくらい甘えてくる…」なんて可能性もあります。

Yさんは「自立している大人の男性が好み」のようですが、その要素が今の彼にはどの程度備わっているのかまだ未知数です。幼児性の程度を確認しながら慎重にお付き合いしたほうが賢明でしょう。

 

相手や状況に合わせて一人称を変える賢者も

誤解のないようにお伝えしておきますが、自分のことを「僕」と言う大人の中には、相手や状況に合わせて自分のことを「僕」と言う賢い男性もいます。

例えば、女性の友人から相談を受けた時、その女性が「俺様気質の男性を嫌う」とわかっていれば、彼女の前で自分のことを「俺はさ…」などと偉そうな言い方でアドバイスすることは避け、物腰が柔らかい印象を与える「僕」をあえて使います。

他にも、「私」を使うと堅苦しくなり、いたずらに相手に緊張を与えてしまうと判断した時。そもそも自分のキャラクターと「俺」がマッチしない時など、相手や状況に応じて適切な一人称を選んで使う賢い男性がいることも覚えておきましょう。

注意するべきは、相手や状況に関係なく、いつでも誰とでも「僕」という一人称を使う男性です。Yさんの彼が今後も常に「僕」と言い続けるかどうかチェックしてみて下さい。